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2008.10.28

B-CASが事実上廃止になります

地デジの利便性を大きく損なっていたB-CASがいよいよ廃止になるらしいです

詳しくはこちら

記事によると、B-CASがいよいよ廃止になる見込みです。
総務省のデジコン委員会で、「消費者や権利者の立場からB-CASについてさまざまな指摘が行なわれた」ということで放送局も反対していないということで事実上の廃止が決まったみたいです。

消費者から見てのB-CAS廃止の利点
・テレビ放送がアナログ放送どおり自由に録画できるようになる。
B-CASのせいでCMカットのような基本的な編集でさえできなくなっていました。
さらに、携帯電話やPSPなどの持ち運び型の携帯機器でも気軽に変換して再生できるようになると思います。
ダビング10でさえ、一旦DVDなどに書き込んだデータはPCに戻すことはできないなど、かなり利便性が悪いです。

・テレビやチューナー・メディアの値段が安くなる。
今まではテレビやチューナーを出す時はB-CAS社の審査やカード発行やARIBの厳しい技術資料に従わなければいけませんでした。
そのため値段が高くなっていました。(特にPC向けチューナー)
B-CASがなくなればメーカーが自由に製品を作れるようになり、価格競争も起こると期待します。
また、今まで批判の多かったCPRMという規格に対応していないDVD-R(一番安いDVDメディア)にも録画できるようになります。(多分)
追記
ARIBの技術資料には汎用バス(PCの処理上)に生データを流してはいけないというPCの本質を否定する規定がありました。
さらに、総務省も5000円以下の低価格チューナーの用意を急いでいるようで、そのためにもB-CASの廃止は不可欠だと思ったのでしょう。
消費者には何の利益もないので当然の流れだと思います。

・そもそもB-CAS自体が違法の可能性
記事より引用

B-CASは無料放送に必要のない暗号をかけて参入を制限するもので、独占禁止法(第3条)に違反する疑いがある。
BSデジタル放送では、受信料を払っていない者は見るなという意味の<受信確認メッセージが出る。これはWOWOWやスカパー!と同じ有料放送で、見なければ払わなくてもいいことになり、NHKが不払い者に対して「見ていなくても受信料を払え」と訴訟を起している論理と矛盾する。
 放送法第9条9項は、NHKは「無線用機器の製造業者、販売業者及び修理業者の行う業務を規律し、又はこれに干渉するような行為をしてはならない」と定めている。視聴者が私的複製できないような規格をメーカーに強制することは、この「干渉」にあたり、違法の疑いが強い。

公共の電波をDRMという暗号で囲い込んでいること自体、独占行為になると思います。
有料放送ならまた別ですが・・

結論
B-CASの廃止は地デジ普及には欠かせない当然の流れであると思う。
今後はFriioのようなコピーフリー(アナログ放送と同様)が当然になると思う。
私もコレをきっかけに実際に廃止になったら時期を見計らってPC用の地デジチューナーを買いたい。
結局消費者のことは何も考えていないシステムは崩壊すると思った。

コメント

B-CAS、名前は聞いていましたが、そういうものだったとは…
消費者を置き去りにしたものは、脆いものですね。

難しいな事だね……
テレビでも問題があるなんて知らなかったです

B-CAS、僕も知っています。
そんなものだったとは知りませんでした。

コメントありがとうございます。
zomaさん>>
以前からあちこちで指摘されていました。
しかもB-CASのせいで本来の目的の有料放送のコピーガードまでが無意味になってしまうとの指摘もあります。
セッキーさん>>
CASのようなシステムをしているのは日本だけです。
しかも周辺国から危険視される危険性も・・
わたるさん>>
海外では実際に裁判で相次いで違法判決が出ています。
日本ではまだありませんが・・

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